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【内航編】船員の給料・平均年収はいくら?ボーナス・初任給について解説!

ITecMarin

陸上の事と違って、海上で働く船員は1日を船の上で過ごします。

一度乗船すれば数カ月間海上生活が続く特殊な職場ゆえに、見返りである給料が気になるところ。


今回はそんな船員の初任給・給料・ボーナス・平均年収はどれくらいなのかや、役職や階級での給料の違いについて、2021年に国土交通省が内航船員1,833人に調査した生々しいお給料情報を紹介していきます。


【目次】

   〇10代

   〇20代

   〇30代

   〇40代

   〇50代

   〇玄海汽船

   〇栄洋汽船

   〇和光海運

 

1)船員の給料・平均年収はどのくらいあるの?

船員は、ひとたび出航したら数週間~数ヶ月単位で、船に乗って仕事をすることになります。


色々な仕事内容がありますが、例えば石油製品を輸送するオイルタンカー船員の場合、一つのミスが環境汚染や乗組員達の命に関わることもあります。


船に乗って仕事をしているというだけでも、周りは海に囲まれていますから落ちたら溺れたり怪我したり、最悪の場合は命を落とす危険もあるのです。


船乗りは、常に危険と隣り合わせで、知力も体力も求められる仕事です。


ですから、船員の給料は一般的な企業で働いているサラリーマンよりも多く、国交省が発表している2021年の船員労働統計では、内航船員の平均月収は52万円、賞与が78万円となっています(単純計算すると、年収702万円)。

 

2)船員の平均年収「年齢別」

一般企業に勤める人のように、船員も昇給したり役職手当がついたりして、勤続年数が長くなるにつれ貰える給与・平均年収も基本的にアップしていきます。


以下で、2021年船員労働統計にある内航船員の平均年収「年齢別」をお伝えします。

 

〇10代(調査:7名、平均経験年数1年)

・月収:38万円 *諸々の手当含む

・賞与:1万円

・推定年収:460万円


10代はまだ見習い部員としての乗船となり、初年度の賞与も少ないですが、10代から船員のキャリアを開始できれば生涯年収は相当な額になると期待できます。


まさに下積み時代ですね。

 

〇20代(調査:395名、平均経験年数7年)

・月収:38万円 *諸々の手当含む

・賞与:16万円

・推定年収:472万円

船乗りとしてデビューする人が多い年齢層で、体力もまだまだあり、旺盛に学んでいける年頃です。

仕事の知識や人生経験は年配の船乗りの人より乏しいですが、勤続を重ねるごとに若手の指導係となったり、役職員への昇進することも。20代で船機長になる猛者も存在します。

 

〇30代(調査:332名、平均経験年数15年)

・月収:50万円  *諸々の手当含む

・賞与:17万円

・推定年収:617万円

船員の仕事を、30代に入ってから未経験でチャレンジする人もいますが、20代から船員になっている人はもはや中堅。船内の重要なパートを担うと共に、ベテランと若手の橋渡しを行う役職になります。


 

〇40代(調査:251名、平均経験年数24年)

・月収:57万円  *諸々の手当含む

・賞与:24万円

・推定年収:708万円


40代ともなると、中堅からベテランの領域に足を踏み入れた段階となります。この年齢になると船機長の役職についていることも珍しくなく、経験と技能に

 

〇50代(調査:137名、平均経験年数年32年)

・月収:71万円  *諸々の手当含む

・賞与:38万円

・推定年収:890万円

50代の船員ともなると、船長や機関長クラスの仕事をしている人が多いです。

船長や機関長は、船乗りの中でもトップクラスの役職であり、責任や求められる能力に見合うだけの役職手当や基本給が支給されます。

 

〇60代(調査:22名、平均経験年数年40年)

・月収:96万円  *諸々の手当含む

・賞与:28万円

・推定年収:1,180万円


60代ともなれば船内でも船機長の立場になることが大半で、その年収も高くなる。特に定年退職前の60代前半には年収が最高潮に達し、1,000万円を超えるケースも。


船員は、定年後でも嘱託雇用としてまた採用されて60代、70代になっても働ける会社もあるので、身体が動く限り辞めずに仕事を続ける人もいます。但し、再雇用となるケースが多く、少し給料が減少する傾向にあります。

3)船員の初任給はどのくらいあるの?

一般的な大卒のサラリーマンの初任給はおよそ20~22万円(厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査の概況』より)。

勤続年数1年の10代の船乗りの平均月収を見ても30万円を超えていることから、平均年収は陸上職より高い傾向にある。


しかし、もっと重要なのは支出の違いだ。

陸上職の場合、衣食住の費用が支出として発生するが、船員は乗船中の衣食住費用がほとんど発生しない。乗船中の衣食住費は基本的に会社が負担するからだ。

手取り額に大きな差がない場合でも、この支出の違いがあることから、可処分所得に大きな差が出る。ここが船乗りの魅力の一つである。


無駄な買い物をすることも少ないため、ギャンブルなどで散在しなければ、比較的早いスピードで資産形成できる。それを元手に、株などで資産運用している船員もいます。

部員として、未経験でも働くことができますが「船長・機関長・航海士・機関士」などの役職者になれば、役職手当なども付くようになりますので、初任給が想像より低くとも、焦る必要はありません。

 

4)船員の役職や階級で、給料はどのくらい違うの?

甲板部員、機関部員は、階級的には一番下になりますが、「船長・機関長・航海士・機関士」などに出世することで、さらに給料アップが目指せます。


勤める会社によって違いはありますが、船長クラスまでになると平均年収が「700万円~1,000万円位」ですから、月収にするとなかなかの金額ですね。

役職者になると、役職手当も付くので給料アップを目指して資格勉強や技能アップを行う船員もたくさんいます。海技免状という国家資格を取得する必要があるため、乗船中の空き時間などを利用して、勉強している船員も多いです。


船員給料まとめ

陸上で働いている人と違って、船の上で働く船員は24時間半拘束状態です。


一度、海へ出たら数週間~数ヶ月間戻れません。


何か事故やトラブルが起きても、基本的は乗組員達だけで解決していかなくてはいけないので、常に危険と隣合わせの仕事です。


そのため、陸上勤務する一般企業の人達よりも、初任給から高めで船長クラスまでのぼりつめると平均年収が「700万円~1,000万円位」の高給取りであり、生活費も会社負担になるメリットがあるのです。

 

5)船員求人の紹介

〇玄海汽船(辰巳商会グループ)

 ・HP


〇栄洋汽船

 ・TEL :090-5707-2320(吉川)


〇和光海運(第一中央内航グループ)

 ・TEL:06-6479-0367









 
 
 

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