top of page
ITecMarin

海の迷惑生物トップ3(船乗り編)

更新日:2022年6月14日

はじめに


こんにちは、アニキ船長です。


今回は、前回の記事、迷惑生物TOP3の【改訂版】

船員、約100人に聞いた絶対に関わりたくない「海の迷惑生物」を紹介しよう。


第1弾では、経済的被害について注目したが、

今回は、船乗りに実害を与える迷惑生物トップ3に注目したぞ。

(⬇︎動画で見られる場合はコチラ)

<目次>

 ①自動車船に紛れ込む農業害虫

 頭上注意!海の爆撃生物

 中国では高級食材!?海に浮遊する機雷生物

 

自動車船に紛れ込む農業害虫


屈強な船乗りも、思わず悲鳴を上げる小さな昆虫がいる。

第3位は、RORO船など自動車船に入り込む迷惑生物「カメムシ」だ。


ご存知の通り、カメムシは、その悪臭を盾に身を守る。

秋には至る所でカメムシが発生して気が参ってしまいそうだよな。


しかし彼らの恐ろしさは匂いだけではない!


カメムシは人を刺すこともあるし、輸送先で大量発生し、

農作物に甚大な被害を及ぼすんだ。


自動車は日本の産業の大黒柱。


ニュージーランドは左側走行という共通点があり、

多くの中古車を購入してくれるお得意様だ。


しかし、過去、ニュージーランドに向かった日本のRORO船から

大量のカメムシが発見され、自動車の積み下ろしができなくなる事件が多発したんだ。


現在では、カメムシの混入を防ぐため、クリーニングの徹底や、

熱処理などの対策を行っているぞ。

 

頭上に気をつけろ!空の爆撃生物


続いては海の上を縦横無尽に飛び回り、貨物や作業員に糞を落とす、

海の爆撃生物「海鳥」だ。


航海、荷役中問わず、人や船に糞を落とし、最悪貨物を汚してしまう。


餌の気配を感じたら、集団で集まり出すし、嘴や体当たりで風速計など

船の精密機器を壊してしまうこともあるぞ。


対策はよく止まっている場所に防鳥ワイヤーや防鳥剣山などを設置するなどだ。


ウミネコ(通称:カモメ)は鳩などと違い、足が長いため、

ワイヤーの高さや剣山の長さには注意が必要だ。

 

中国では高級食材!?海に浮遊する機雷生物


船乗りを悩ます迷惑生物、堂々の1位は高級食材である「クラゲ」だ。


クラゲと聞くと、「え?海で刺されるあのクラゲ?」「船の上だから関係なくない?」

そう思う人も多いはず!


しかし、彼らが及ぼす被害は、生優しいものではない。

船の運航に影響を及ぼし、突発的に仕事を増やすことがあるんだ。


エンジンを冷やすために海水を取り込む際、配管に入り通路を塞ぐことで、

エンジンに不具合を起こす。


配管に詰まったクラゲは悪臭を放ち、取り除くのには一苦労だ。

睡眠中にクラゲによる機器トラブルが発生した日などは憂鬱だな。


環境面ではバラスト水に入り込み、寄港先の港で繁殖し、

生態系を崩してしまうこともあるぞ。


他にも、網に入った魚を毒針で傷つけてしまうという漁業への影響や、

発電所が海水を取り込む際に紛れ込み、トラブルを引き起こすこともある。


多額の費用と、労力をかけて駆除に当たっているが、

なかなか、駆除が追いつかないのが現状だ。


第一位だけあって、いろいろな産業で存在感がある生き物だな。

 

まとめ


船乗りを悩ます生物【改訂版】いかがだったかな?

今回も意外に身近な生物が多かったのではないだろうか。


船乗りを目指す人は、いずれ、奴らと直接対決する時が来るかもしれないな。

カモメの鳴き声が聞こえたら頭上には注意してくれ。

 

<船員の方>


①副業として、空き時間に経験や思いを記事にしてみませんか?


記事作成経験等なくても全然大丈夫です。当社で編集・徹底サポート致します。


伝えたい想いや体験、景色をお持ちの方は気軽にご連絡ください

*謝礼(1,000-1,500円/記事)も出ます




<海運会社の代表、人事の方>


当社では人が集まる魅力的な海運業界づくりに注力しております。


海運業界や会社様自体の認知度の向上や、船員としての経験がある方の


陸上職としての採用、デジタル化を通じた人財育成(育成負荷/コスト削減、定着率増)


にご興味があれば、気軽にご連絡ください




<船員に興味がある方>


Webセミナーや記事リクエスト


当社では記事作成やWebセミナーを通じて、(元・現役)船員の生活やキャリア形成方


法を聞く機会を設けております。聞いてみたい話や、転職や将来的なキャリア設計に悩


んでいる方は気軽にご連絡ください

Comments


bottom of page