はじめに
こんにちは、アニキ船長です。
今回は、前回の記事、迷惑生物TOP3の【改訂版】
船員、約100人に聞いた絶対に関わりたくない「海の迷惑生物」を紹介しよう。
第1弾では、経済的被害について注目したが、
今回は、船乗りに実害を与える迷惑生物トップ3に注目したぞ。
(⬇︎動画で見られる場合はコチラ)
<目次>
①自動車船に紛れ込む農業害虫
②頭上注意!海の爆撃生物
③中国では高級食材!?海に浮遊する機雷生物
自動車船に紛れ込む農業害虫
屈強な船乗りも、思わず悲鳴を上げる小さな昆虫がいる。
第3位は、RORO船など自動車船に入り込む迷惑生物「カメムシ」だ。
ご存知の通り、カメムシは、その悪臭を盾に身を守る。
秋には至る所でカメムシが発生して気が参ってしまいそうだよな。
しかし彼らの恐ろしさは匂いだけではない!
カメムシは人を刺すこともあるし、輸送先で大量発生し、
農作物に甚大な被害を及ぼすんだ。
自動車は日本の産業の大黒柱。
ニュージーランドは左側走行という共通点があり、
多くの中古車を購入してくれるお得意様だ。
しかし、過去、ニュージーランドに向かった日本のRORO船から
大量のカメムシが発見され、自動車の積み下ろしができなくなる事件が多発したんだ。
現在では、カメムシの混入を防ぐため、クリーニングの徹底や、
熱処理などの対策を行っているぞ。
頭上に気をつけろ!空の爆撃生物
続いては海の上を縦横無尽に飛び回り、貨物や作業員に糞を落とす、
海の爆撃生物「海鳥」だ。
航海、荷役中問わず、人や船に糞を落とし、最悪貨物を汚してしまう。
餌の気配を感じたら、集団で集まり出すし、嘴や体当たりで風速計など
船の精密機器を壊してしまうこともあるぞ。
対策はよく止まっている場所に防鳥ワイヤーや防鳥剣山などを設置するなどだ。
ウミネコ(通称:カモメ)は鳩などと違い、足が長いため、
ワイヤーの高さや剣山の長さには注意が必要だ。
中国では高級食材!?海に浮遊する機雷生物
船乗りを悩ます迷惑生物、堂々の1位は高級食材である「クラゲ」だ。
クラゲと聞くと、「え?海で刺されるあのクラゲ?」「船の上だから関係なくない?」
そう思う人も多いはず!
しかし、彼らが及ぼす被害は、生優しいものではない。
船の運航に影響を及ぼし、突発的に仕事を増やすことがあるんだ。
エンジンを冷やすために海水を取り込む際、配管に入り通路を塞ぐことで、
エンジンに不具合を起こす。
配管に詰まったクラゲは悪臭を放ち、取り除くのには一苦労だ。
睡眠中にクラゲによる機器トラブルが発生した日などは憂鬱だな。
環境面ではバラスト水に入り込み、寄港先の港で繁殖し、
生態系を崩してしまうこともあるぞ。
他にも、網に入った魚を毒針で傷つけてしまうという漁業への影響や、
発電所が海水を取り込む際に紛れ込み、トラブルを引き起こすこともある。
多額の費用と、労力をかけて駆除に当たっているが、
なかなか、駆除が追いつかないのが現状だ。
第一位だけあって、いろいろな産業で存在感がある生き物だな。
まとめ
船乗りを悩ます生物【改訂版】いかがだったかな?
今回も意外に身近な生物が多かったのではないだろうか。
船乗りを目指す人は、いずれ、奴らと直接対決する時が来るかもしれないな。
カモメの鳴き声が聞こえたら頭上には注意してくれ。
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