こんにちは、アニキ船長です!
今回は働く船シリーズ「コンテナ船」について紹介するぞ。
皆さんは道路や港でカラフルなコンテナを見たことはあるかな。
コンテナは、大きさや形を統一することで、船・車・電車での
貨物輸送や積み替えがスムーズにできる画期的な箱。
貨物の追跡もしやすいことから、
アマゾンなどが進めている物流のIT化でも活躍しているぞ。
コンテナを運ぶ船をコンテナ船といい、物流効率化とコスト削減の観点から、
船の大型化や複数の会社による共同運航が進んでいる。
もしドラで話題になった、経営学者のドラッカーも
「コンテナこそ、60年代以降の世界貿易拡大の立役者」と評価しているほどだ。
今回はコンテナ船の知られざる輸送の裏側と、船員の仕事内容について見ていこう!
(⬇︎動画で見られる場合はコチラ)
<目次>
①コンテナ船とは
②コンテナ船員での仕事
③コンテナ船の未来
1.コンテナ船とは
1950年代に、アメリカの運送業者によって近代物流史上最大の発明が行われた。
コンテナとそれを運ぶコンテナ船だ。
コンテナ発明前は、積荷を何度も出し入れする手間や交通渋滞、盗難の問題が山積みだった
しかし、同じ形の箱を用意し、それを中身ごと運ぶ方法があみ出された。
これにより、物流の効率化、コスト削減が進み、物流に革命がおこったんだ。
サイズは世界共通。
国内輸送のみならず、外国間でも船・トラック・電車の間で簡単に積み替えができるぞ。
コンテナ船には、一般貨物も運べる船があるが、特徴はなんと言っても積載量の多さだ。
「セルガイド」方式と言って船内にガイドレールをひくことで、
コンテナを無駄なく何段も重ねて積むことができる。
世界にはコンテナを2万個以上積載できる、20万トン級の船もあるぞ。
船体の側面は平なため、抵抗が少なく、平均的な船の1.5~2倍の速さで走る事が出来る。
また、輸送するコンテナには色々な種類があり、
雑貨やタイヤなどを運ぶ一般的なドライコンテナの他、液体を運ぶタンクコンテナ、温度調整が可能で、生ものを運ぶリーファコンテナなどがあるぞ。
2.コンテナ船員での仕事
コンテナ船のような巨大な船でも、乗船している船乗りは20~25人ほどだ。
船長、航海、機関などの役職が割り振られており、食事を作る司厨士もいるぞ。
それではとある内航コンテナの2等航海士の1日をみていこう。
船乗りの朝は早い。
6:30 起床
8:00 錨を上げ、港に入り陸のスタッフと共同で荷役を行う。
8:30 船員は荷役中、荷役を監視を行うぞ。
12:00 航海に向けた準備や、交代で食事取る
15:00 荷役が終わるとすぐに出港し、次の港に着いたら、錨を下ろして就寝だ。
船によってルールが異なるが、
ゼロヨン(00:00~04:00)、ヨンパー(4:00~8:00)、パーゼロ(8:00~12:00)に区切り、
3交代制で業務を担当する通常のワッチと、船内で相談して操船の時間を決めて業務にあたる変則ワッチ(当直)があるぞ。
ワッチとは船がぶつからないように操船したり、機器の監視を行う当直時間のことだ。
ワッチ以外は自由時間なので昼寝をしたり、釣りや筋トレなど趣味に使うことができるぞ。
コンテナ船員の生活は荷役の状況や進み具合によって左右され、予定通り進まないことも多い。そのため、船員は臨機応変に対応していく力が求められるぞ。
3.コンテナ船の未来
続いてはコンテナ船の未来についてみて行こう。
近年、グローバル化や世界人口の増加により、国際間の物流が盛んとなり、
コンテナ船はますます注目されている。
より多くの貨物を輸送できる大型コンテナ船の導入や、人件費の削減、船員の負担を
減らすため、船や港の自動化も進んいるぞ。
最新鋭の船や、開発が進んでいる船の中には、面白いアイデアがたくさん詰まっているぞ。
船体の形を工夫し、摩擦抵抗を少なくしたものや、航行中の波の影響をできるだけ下げる
塗料の開発、再生可能エネルギーの活用を検討している船もあるぞ。
今後も、物流効率が高く、環境に配慮したコンテナ船の誕生が楽しみだな。
<船員の方>
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